「・・・・・」

 

「フレイ?」

 

彼女の瞳は 何も映さず  空気の振動も 届くことはなかった

 

 

       最初で最後 2

 

 

あれから 眠り続けて 何日がたったのだろう。

点滴で 栄養をおくっていても、通常の食事にかなうはずがなく

もとから 華奢だったフレイの身体は さらに細くなったように思われた。

 

時々 そんな彼女を見てることが辛く感じるが、それ以上に 生きて彼女に再会

出来た喜びのほうが 僕の胸を占める。

 

炎により焼け爛れてしまった 皮膚も ES細胞を培養し、

フレイ自身のDNAから作り出した 人工皮膚を移植することにより再生した。

 

何が原因で 眼を覚まさないのか 分からないと 医師に告げられた。

 

それが精神的なものであったのなら成す術が無いらしい。

 

 

それでも・・・。

 

そんなことを 考えていると、ずっと繋がっている手にわずかな振動が伝わった

 

「!!フレイ!?」

 

彼女の大きな瞳に 僕自身が反射した。

 

まるで、鏡のように

 

 

医師の診断は、あまりにも残酷だった

 

原因は不明 故に 治療も不可能

 

フレイは突如 光も音も無い 暗闇に突き落とされた 

そう。 まるで あの 宇宙のように

 

 

 

「キラ」

あれから数日が過ぎ

カガリとアスランがフレイの病室を訪ねてきた。

 

「フレイ・・?」

『カガリとアスランが来てくれたよ』

 

彼女の手のひらに文字を書き 彼女に伝える

それが、今 彼女が何かを理解できる唯一の方法

 

『アリガトウ』

今度はフレイが僕の手のひらにそう書くと

力なく 微笑んだ

 

 

フレイとアスランは このとき初対面

 

《アスラン・・私がキラと戦わせてしまったヒト》

《フレイ・・・キラの愛しているヒト》

 

互いの想いは交差する


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     やっとつづき書けました〜

長いこと放置してましたが、連載再開です!